1015 [雲仙市] [神代] 種屋跡、蚕場(かいこば) [日]

種屋跡、蚕場(かいこば)

現在の多比良地区馬場集落センターの近くには、かつて養蚕農家に配る蚕の幼虫を飼育する長屋があり、農家の娘さんが指導者のもと働いていたと伝えられています。ここより東側には、蚕の卵を取り扱っていた種屋があり、養蚕指導員が駐在し、指導に当たっていたこともありました。

また、西に400m進んだ土黒川には、土黒出身の松本信輝が蚕室(さんしつ)を設け、養蚕の研究に取り組んでいました。松本は、雲仙岳の風穴の冷気を利用して蚕の卵を眠らせ、養蚕の開始時期を調整する貯蔵蚕飼育に成功し、島原南高地区の養蚕業の基礎を築いた人物とされています。


所在地


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