[雲仙市] [神代小路] 旧中村家住宅と帆足家長屋門 [日]

旧中村家住宅と帆足家長屋門

旧中村家住宅跡

(雲仙市教育委員会所蔵)

かつて神代小路の武家町には、通りに面して茅葺の武家住宅が立ち並んでいました。写真の旧中村家住宅は式台付玄関や床書院を有する格式の高い造りでしたが、老朽化のため昭和50年代後半に解体されました。

帆足家長屋門

神代鍋島家の家老を務めていた帆足家は、通りに面して長屋門を構え、その北側に主屋(現在、座敷部のみが残る)が立ちます。主屋の屋根は茅葺きで、広い座敷を持つなど上級武士家屋の格式を示しています。長屋門は、鍋島家を中心にして、本小路両端に位置する両帆足家に建てられていました。当初は茅葺の門でしたが、現在の入母屋造・瓦葺の姿は明治40年ごろの改造によります。

*私邸のため非公開です。


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[雲仙市] [神代小路] 旧神代村立神代中学校校舎 [日]

旧神代村立神代中学校校舎
(雲仙市歴史資料館国見展示館)

多彩な出土品や民芸品を展示する南棟
木造校舎を復原した北棟
北棟では教室の様子を再現しています

戦後間もない昭和23(1947)年、旧神代村立神代中学校が開校しました。学校は、昭和37(1962)年、国見中学校と統合するため廃校となり、その後、縫製工場として使用された時期もありましたが、平成22(2010)年、雲仙市歴史資料館国見展示館として生まれ変わりました。 現存する木造校舎として、重要伝統的建造物群保存地区の保存物件となっています。2棟のうち、南棟には3万年前の石器から昭和のガラス製品まで多彩な出土品を展示し、遺跡発掘調査成果の企画展などを開いています。北棟は旧中学校時代の校舎の姿に修復したもので、古い柱や床板、波打った窓ガラス など、当時の面影を残しています。


住所長崎県雲仙市国見町
神代丙178番地1
営業時間月~金曜
午前9時~午後5時
休館日土・日・祝祭日
TEL0957-78-2334

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[雲仙市] [神代小路] 天神橋 [日]

天神橋

現在の天神橋
ありし日の天神橋
(国見町神代小路伝統的建造物群保存対策調査報告書より)

神代小路地区は、堀を兼ねた川で囲われた武家地で、このみのつる川は、かつて神代城の際を流れていたのを現在の位置に付け替えたとされています。地区には3か所の入り口があり、天神橋はみのつる川の最下流に位置し、大手口の役割を果たしていました。高欄付き石造の桁橋で、橋を渡って武家地に入ると、石を積み上げた木戸門があり、その北側には天満宮の境内が広がっていました。天神橋の周囲には松の巨木が生い茂り、大手口にふさわしい景観が形成されていたことが古写真で確認できます。


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[雲仙市] [神代小路] 雲仙市神代小路重要伝統的建造物群保存地区 [日]

雲仙市神代小路重要伝統的建造物群保存地区

高度成長期以降、日本の歴史と風土の中で培われてきた城下町や宿場町といった貴重な町並みが多く失われてきました。一方で、昭和40年代から市民団体や地方公共団体による保存運動が始まり、町並みや景観を保存すると同時に、住民が生活する環境として整備し次代に伝えるための制度として、「伝統的建造物群保存地区」という仕組みが文化財保護法の中に定められました。

神代小路地区は、佐賀藩神代鍋島領の領主館である鍋島邸を中心とした武家屋敷が並ぶ地区で、江戸時代以来の町割りを基礎に、江戸時代に遡る武家屋敷の遺構と明治~大正時代の近代和風住宅が残って います。あわせて石垣、生垣、水路等の環境要素や、地区を取り囲む神代城跡、みのつる川などが相まって歴史的な風情を現在に伝えています。

この町並みは、平成17年7月22日に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。


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[雲仙市] [神代小路] 下坊墓地 [日]

下坊墓地

ここには、慶長13(1608)年から神代を治め、翌14年に死亡したとされる神代鍋島家初代の信房、2代茂正の墓が残されています。信房は神代鍋島領成立後、佐賀にとどまり、神代には代官を派遣していましたが、4代嵩就の代になり居所を移したとされています。板石状の自然石からなる墓碑の配置や石塀の様子から推測すると、地区の造成にあたって先祖の功績を称え、建立したものと思われます。

なお、神代鍋島家3代以降の墓は近くの常春寺に建てられています。寛永14(1637)年に起こった島原・天草一揆では、神代からも原城での戦いに参戦しました。墓地には、戦死者 の供養碑なども祀られています。

*私有地なので一般公開はしていません。立ち入りはご遠慮ください。


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[雲仙市] [神代小路] えびすさん [日]

えびすさん

えびすさん(恵比寿さん)は七福神の一人で、「商売繁盛の神」「漁業の神」「福をもたらす神」として全国の神社等で祀られています。

中でも、佐賀県の佐賀市には800体以上の恵比寿像があり日本一と言われています。

長崎県でも旧長崎街道沿いに恵比寿像が祀られ、佐賀との関係がうかがわれます 。

一般的に恵比寿像は神社の境内に祀られることが多いと言われていますが、佐賀では家の軒先や街角に祀られることが多く、神代のまちなみでも通りに面して旅館や商店などの軒先に7体の恵比寿像が祀られています。神代地区は佐賀藩の飛び地であり、 町場の西端には佐賀へ通じる港もあったことから、佐賀の文化の影響を受け、商売繁盛、旅の安全を祈願し恵比寿信仰が広まったものと考えられます。


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